こんにちは、辻せいやです。
これまでの投稿では、宅建の勉強法について、私自身の失敗や工夫を交えながらお話ししてきました。
でも今回は、**そもそもなぜ私が宅建を目指したのか?**という「原点」の部分について、少しお話ししようと思います。
「正社員で働きたい」――それがすべての始まりでした。
当時の私は、不動産業界で働いていたわけではありません。
新卒で入社したのは、機械部品メーカーの営業職。2年で退職し、その後もいくつか仕事を経験しましたが、応募できるのは営業職ばかり。
「また同じような働き方をするのか…」と、悩みを感じるようになりました。
営業の世界から離れたいと思い、好きだったトレーニングを活かしてパーソナルトレーナーを目指した時期もあります。
実際に仕事として始めてみると、お客様に向き合えるやりがいもありましたが、生活は不安定。
ちょうどその頃、結婚を考えていた相手がいたこともあり、「このままではいけない」「安定した正社員として働きたい」という気持ちが強くなり、工場勤務に転職しました。
工場勤務で感じた、身体の限界と将来への不安
転職先の工場では、正社員として働くことができ、収入も安定していました。
「やっと落ち着けるかもしれない」と思ったのも束の間、現場は立ち仕事が中心で、体力的にかなり厳しい環境でした。
さらに、長く続けられるイメージが持てず、「この先もずっとこの働き方を続けるのか?」という不安が消えませんでした。
特別なスキルも実績もない自分。
「何者かにならなければ」という焦りの中で出会ったのが、**宅地建物取引士(宅建士)**という資格でした。
資格を通して「専門性を持った正社員」になりたい
宅建士のことを調べるうちに、
国家資格であること 不動産業界で重宝されること 資格があることで、正社員としての就職にも有利になること
などを知り、強く惹かれていきました。
特に印象に残ったのは、
「資格があることで、求められる働き方が変わるかもしれない」
という可能性でした。
「スキルも資格もない自分を変えたい」
そう思って、宅建士の勉強を始める決意をしたのです。
とりあえず申し込んで、当然のように落ちた
とはいえ、最初は本気ではありませんでした。
宅建試験に初めて申し込んだ年は、ほとんど勉強をせず、当然のように不合格。
「やっぱり簡単にはいかないな」と痛感しました。
コロナ禍の強制休業。空いた時間が、人生の転機になった
翌年も、試験の申込締切ギリギリに申し込みましたが、まだ本気にはなれない状態。
そんな中、2020年の夏。
新型コロナウイルスの影響で、工場が一時稼働停止となり、8月から強制的に休業に入りました。
思いがけず手にした自由な時間。
「今なら本気で勉強できる」と思い、8月から宅建の勉強を本格的にスタートしました。
前年は勉強ゼロ。
実質、初学者として2ヶ月程度の短期集中学習で、試験に臨むことになりました。
今思えば、よく受かったなと思います
宅建試験は10月。
8月からの勉強開始でしたが、正しい勉強方法を見つけて集中すれば、時間が短くても成果は出せると実感しました。
結果、約2ヶ月の勉強で合格することができました。
今振り返っても、「よく受かったな」と思います。
けれどこれは、私が特別だったからではありません。
宅建試験は、知識ゼロからでも、やり方次第で十分に合格を目指せる資格です。
宅建がくれた“最初の突破口”
合格後は、不動産賃貸業に就職し、宅建資格を活かすことができました。
ただ、再び営業中心の働き方に違和感を抱き、転職を決意。
その後ようやく出会えたのが、今の**商業施設の管理業務(事務職)**です。
宅建の知識とこれまでの経験が、“自分らしく働ける環境”につながりました。
まとめ:たった2ヶ月の本気が、“何者でもなかった自分”を変えてくれた
手に職をつけたい。
自分にしかできない仕事をしたい。
そんな思いから始めた宅建の勉強が、私の人生を変える第一歩になりました。
不安でいっぱいだった日々の中、勇気を出して踏み出した一歩。
それが今、働き方の自信となり、自分らしい生活へとつながっています。
もし今、「変わりたい」と思っている方がいたら、宅建はあなたにとっても、きっと強い味方になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の投稿も、どうぞお楽しみに!