こんにちは、辻せいやです。
これまでの投稿では、宅建の勉強法について、私自身の失敗や工夫を交えながらお話ししてきました。
でも今回は、**そもそもなぜ私が宅建を目指したのか?**という「原点」の部分について、少しお話ししようと思います。
「正社員で働きたい」――それがすべての始まりでした。
私はもともと、不動産業界とは無縁の人生を歩んできました。
正社員で働くことすら叶わず、気づけば30代で無職に。
「このままでいいのか」という焦りと、「何者にもなれない自分」への不安で、毎日がモヤモヤしていました。
新卒で入社したのは、機械部品メーカーの営業職。
ですが、もともと内向的な性格だった私は、営業という仕事がどうしても合わず、2年で退職。
その後も転職を繰り返しましたが、応募できるのはまた営業職ばかり。長続きすることはありませんでした。
営業の世界から離れたいと思い、好きだったトレーニングを活かしてパーソナルトレーナーを目指した時期もあります。
実際に仕事として始めてみると、「好きなことを仕事にできる」という喜びはありましたが、収入は不安定。
さらに、お客様との会話に苦手意識があり、またしても長く続けることができませんでした。
そして、無職のまま30代へ。
将来に対する漠然とした不安のなか、結婚を意識する相手がいたこともあり、「安定した生活を送りたい」「正社員として働きたい」という気持ちが日に日に強くなっていきました。
そこで考えたのが、「資格を取ろう」という選択。
いろいろと調べていく中で出会ったのが、**宅建(宅地建物取引士)**という国家資格でした。
宅建資格があれば、「宅建事務」という、営業以外の働き方も可能になると知り、「これだ!」と感じたのです。
これが、私の人生を変えるきっかけとなった、宅建との出会いでした。
特別なスキルも実績もない自分。
「何者かにならなければ」という焦りの中で出会ったのが、**宅地建物取引士(宅建士)**という資格でした。
資格を通して「専門性を持った正社員」になりたい
宅建士のことを調べるうちに、
国家資格であること 不動産業界で重宝されること 資格があることで、正社員としての就職にも有利になること
などを知り、強く惹かれていきました。
特に印象に残ったのは、
「資格があることで、求められる働き方が変わるかもしれない」
という可能性でした。
「スキルも資格もない自分を変えたい」
そう思って、宅建士の勉強を始める決意をしたのです。
とりあえず申し込んで、当然のように落ちた
とはいえ、最初は本気ではありませんでした。
宅建試験に初めて申し込んだ年は、ほとんど勉強をせず、当然のように不合格。
「やっぱり簡単にはいかないな」と痛感しました。
コロナ禍の強制休業。空いた時間が、人生の転機になった
翌年も、試験の申込締切ギリギリに申し込んではみたものの、まだ本気で取り組む覚悟はできていませんでした。
当時の私は、とりあえず生活費を稼ぐために工場の作業員として働き始めていたところでした。
そんな中、2020年の夏――
新型コロナウイルスの影響で、工場が一時稼働停止となり、8月から強制的に休業に入りました。
思いがけず手にした自由な時間。
「今なら本気で勉強できる」と思い、8月から宅建の勉強を本格的にスタートしました。
前年は勉強ゼロ。
実質、初学者として2ヶ月程度の短期集中学習で、試験に臨むことになりました。
今思えば、よく受かったなと思います
宅建試験は10月。
8月からの勉強開始でしたが、正しい勉強方法を見つけて集中すれば、時間が短くても成果は出せると実感しました。
結果、約2ヶ月の勉強で合格することができました。
今振り返っても、「よく受かったな」と思います。
けれどこれは、私が特別だったからではありません。
宅建試験は、知識ゼロからでも、やり方次第で十分に合格を目指せる資格です。
宅建がくれた“最初の突破口”
合格後は、不動産賃貸業に就職し、宅建資格を活かすことができました。
ただ、再び営業中心の働き方に違和感を抱き、転職を決意。
その後ようやく出会えたのが、今の**商業施設の管理業務(事務職)**です。
宅建の知識とこれまでの経験が、“自分らしく働ける環境”につながりました。
まとめ:たった2ヶ月の本気が、“何者でもなかった自分”を変えてくれた
手に職をつけたい。
自分にしかできない仕事をしたい。
そんな思いから始めた宅建の勉強が、私の人生を変える第一歩になりました。
不安でいっぱいだった日々の中、勇気を出して踏み出した一歩。
それが今、働き方の自信となり、自分らしい生活へとつながっています。
もし今、「変わりたい」と思っている方がいたら、宅建はあなたにとっても、きっと強い味方になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の投稿も、どうぞお楽しみに!